約束したから。

あれから10年後ー

「お疲れさまで〜す♡」
「お疲れ、百合亜ちゃん!今日も相変わらず可愛く撮れてたよ〜!」
「そんなぁー!カメラマンさんの撮り方がお上手なんですよぉ!(何、こいつ。きもちわるっ。)」
「じゃあ、また明日もよろしくねー!」
「はぁーい!♡」

私、高城百合亜(たかぎゆりあ)は
人気タレントNo.1になりました!
まぁ、かわいこぶりっこして、こび売れば楽勝だったけどね。

「百合亜おつかれ!」
「あなたに、言ってもらうすじあいない」
「はぁ。相変わらず裏は無愛想だねー。表ではキャピキャピしてんのに。」

このサバサバしてるムカつく女は
マネージャーの新井友花(あらいともか)である。

「つか、新井!マネージャーの自覚持ってんの?」
「ん?一応、持ってるけど…」
「だったら、あのセクハラカメラマン野郎に喋りかけられてる所を守れよ!」
「あー、だって、楽しそうだったから」
「は?正気?ばっかじゃないの」

「ちょっと、百合亜!待ってよ!」