気が付くと大翔はずっと私の頭を撫でていた


微かに香る大翔の匂い


見た目は、怖い大翔


でも…今まで会った誰よりも温かくて優しかった


大翔は、私の事ばかり心配している


もう大丈夫


私…死んだりしないから


「大翔、もう来なくても良いよ」


「何でそんな事言うんだ?」


「大翔の時間を大事にしなきゃ」


「俺は…好きな子との時間を大事にしてるつもりだよ」


「好きな人って私?」


「うん」