大翔に連れられ、ゆっくり歩く


「寒いな…」


そう言って大翔は私の手をとりジャンパーのポケットに入れた


温かい


「話しがあるんだよね?」


「うん…早い方が良いのかなって」


「何?」


「兄貴のこと…」


「蒼空…」


「やめるか…」


「蒼空がどうしたの?」


「事故で…右手が動かない」


「蒼空が?嘘だよね?」


「本当だ!」