「斎、説明しろ」


「俺、コイツの生徒手帳拾ったから、ずっと待ってた…」


「あの、先輩の遅刻の理由と私は関係ないですよね?」


すると“蒼空の弟は"低い声で


「なぁ!同じ遅刻で俺だけ叱られるって、おかしくね?」


上から見下ろされ


何か爆弾が墜ちてきそうな雰囲気に目を瞑った


「まぁ待て!大翔(やまと)の言ってる事も間違ってないな!!だけど回数が違いすぎる…今日はこれで許すが次回はトイレ掃除だからな!」



私は先生にお辞儀をして大翔より先に職員室を出た



「おい!」



振り返ると大翔が何かを投げてきた


生徒手帳!


そして一枚の写真がヒラリ空を舞った