アイシテル〜君と私の180日


お弁当を食べてる私の顔を通り越して

美南がイラッとしながら見つめる

その先には…





美南の視線に沿って振り返るとこちらを見て立ち尽くす雄太(ゆうた)の姿があった

雄太は美南の幼なじみ


「雄太!なに見てんの?」


「あのさ…美南ちょっといい?」


雄太が私の横に来た


「ダメって言ったら??」



「そんな事言うなよ、美南コワイな」


雄太は眉をひそめて美南を見た



「はっ?コワイって何よコワイって…」


雄太は気を取り直し私の顔を見ながら


「楓花、蒼空さんって、もしかしてマジシャンの?その蒼空さんの弟なら、この学校にいるぞ、2年…」


美南は最後まで雄太の話しも聞かずに睨み付けながら



「ってか私達の話を聞いてた?」


「美南、声がデカすぎなんだよ…蒼空さんの名前が出てきたからさ…」