「俊〜。朝だよ〜」


俊は朝が苦手だから、毎朝俊を起こすのが咲の日課になっていた。


「ん。はよー」


まだ寝ぼけている俊はゆっくりと支度を始めた。


私は全身が見える鏡の前に立って新しい制服を見ていた。


咲がこの春から通う星雲高校の制服だ。


「咲。大丈夫?」

「うん」


部屋に入ってきたのは母・薫。


「咲。高校入学おめでとう」

「ありがとう」

母の言葉に笑顔で答える。


「お母さん達また家を留守にするけど大丈夫?もしダメなら私だけでも残るけど....」

「大丈夫だよ。それにお父さん、お母さんがいないとダメでしょ」