僕は前もって準備していた ドライアイスを、 死体を包むようにして被せた。 死体の腐敗を遅くさせるように。 死体を隠そうとか、 燃やそうとかは思わなかった。 遅かれ早かれ、 僕がしたことはきっとすぐに 世間にバレてしまうだろうから。 それでも、僕に残された少ない時間を、 姉さんと少しでも多く過ごす為に。 僕はワインセラーの温度設定を 最低設定温度マイナス15℃まで下げ、 ワインセラーを後にした。 もちろん鍵は、しっかり施錠して。 空はすっかり明るくなっていた。