失 楽 園




「ごめんなさい、ママ……明日、たべる……」


ふたりはそう言って、
寝室に向かったみたいだ。

部屋に男とふたりきりになり、
緊張するが私は平静を装い、
サラダを食べ続けた。


カチャン。

なにかが落ちた音が聞こえる。


「――恭ちゃん?」


おそるおそる男に声をかければ、
男は戸惑ったように返事を返してきた。