失 楽 園




ある日の夜。

私は尿意を催して
トイレに起きた。

その時、両親の部屋から
深夜一時をまわっているにも関わらず、
ぼそぼそとした話し声が聞こえた。

それに耳をすませた私が、
バカだったのだ。


「もういや……耐えられない」


声量を抑えてはいるが、
ヒステリックな母さんの声が聞こえる。

続いて、それを宥めるような
父さんの声が聞こえた。