失 楽 園




恐ろしかった。




身の回りのものが全て、
弟の思うがままに支配されていく。

 私が私でなくなっていく。



私のこころは、ぼろぼろだった。



両親に暴力を振るわれ、
居場所の無い学校に行き、
弟の絡み付くような視線に
耐える毎日。





そして私は、鋏を握った――……。