失 楽 園





「うそじゃないよ」



鈴の音のような声が、
僕の鼓膜を突き破り、
脳内に浸透していった。

ふわりと、まるで風のように
細い腕が僕の腹に回される。

ぽとん、とその細い腕に
僕の目から溢れた

 涙が落ちた。





「……姉さん……?」

「うん」

「ほんとに、姉さんなの……?」

「うん」


ぎゅう、と少しきつく抱き締められた。