どーせ今日だけだろうから、もう開き直ることにした。 「あ、八ツ橋だ。 行こっ愛華ちゃん!」 パシッと手首をつかまれて、そのまま走っていく颯也くん。 ドキッ――… あたしが想像してたようなシュチュエーションじゃないけど、これも十分すぎるくらい嬉しい……っ。 たどりついたのはデカデカと『八ツ橋』と書かれた看板のあるお店。 わっ、おいしそう……!