【完】続*禁断の恋ってやつ。



ふと、気づいてしまった颯也くんの手。



……手、繋ぎたいなぁ。



でもまぁ、これで「迷子になるから」って言って繋ぐのは小説やマンガでの世界だけ。



現実には、そんなことありえない。



だからあんまり期待とかもしないけどね。



「そこお二人さん、これ飲んでみて?」



お店の前を通りかかったときに、優しそうなふっくらしたおばさんに声をかけられた。



手には紙コップを持ってて、中になにか入ってる。