「愛華ちゃん顔赤いね? どしたの?」 隣に座る颯也くんが横からあたしのスマホの画面を覗き込んでくる。 近いって!! ほっぺに颯也くんの息かかってる……! 「な、なんでもないよ!? つ、つつ次はどこに行く!?」 あー、あたし。どうにかなっちゃいそう……。 「そう? じゃあ……ちょっと京都ウロウロしてみる?」 あんまり気にしてない様子の颯也くんにホッとする。