人の色恋沙汰好きだよなー。 しばらくその場で桃香は見ていたかったけど、先生たちも心配してるので声をかける。 「もーもか」 「へ?……絢斗っ!」 俺に気づいた桃香は、電話を切ってこっちに走ってくる。 手を広げて抱きついてこようとしてたのに止めてゆっくり歩いてこっちまで来た。 「ありがと……!」 服のすそを引っ張りながらお礼を言ってくる桃香。