「えー? だって颯也くんいるんだよ?

可愛い服とメイク道具ぜーんぶ持ってきたの」



ベッドにすりすりしながらケロッと答える。



これが恋する女の子の姿? あたし、メイク道具持ってきてないよ……。



「結奈ちゃんはメイク道具持ってきたの?」



「え? なにー?」



チラッと結奈ちゃんがいるほうをみて、聞かなくていいと思った。



だって、部屋についてるテーブルの上に鏡とかメイク道具がいっぱい並んでた。