「まだ心配してんの? 大丈夫だよ、バレたら俺が守ってやる」 サラッと嬉しいことを言ってくれる絢斗に、さっきの心配なんて飛んでいった。 我ながら単純だとおもうよ……。 でも、やっぱり絢斗のことは好きだし絢斗とするキスも好き。 バスだから座席はそんなに広くなくて、ちょっと動いたら肩が触れ合うくらい。 そのたびにドキドキしてるあたし。 この状況でキスなんてしたらあたしの心臓はどうなってしまうのかな。 「いつまで考えごとしてんの?」