「誕生日、覚えてたのっ……?」 会ってもそんな素振りみせないから忘れたのかと思った……。 でも、自分から言ったらプレゼントねだってるみたいだし……なのにいきなりとかずるいっ。 絢斗はいつも、不意打ちとかばっかりであたしをビックリさせる。 「絢斗〜……大好き!」 そう叫んでギュッと、絢斗に抱きつく。 絢斗はもっと強い力で抱きしめてくれて好きって気持ちが溢れてくる。 「んだよ急に。へんな桃香」 ははっ、って笑った絢斗は、あたしに軽いキスを落とす。