うぅ……でも寒い。 ブランコが揺れるたびに冷たい風が当たって寒すぎる……。 ブランコを降りてベンチに座ることにした。 絢斗が来るまでヒマだから音楽でも聴いてようかな? うーん……でも音楽聴く気分じゃない。 なんて思いながらボーッとながれていく雲を目で追う。 「ひとり? 遊びに行こーぜ」 後ろからポンッと肩をたたかれて、そう言われた。 なんか聞いたことある声。心地いいくらいに低い声は大人っぽい。