『あ、桃香? LINEみた? 今どこいんの?』 「絢斗っ、あたしんちの近くのカフェ出たとこ!」 小走りだったスピードをゆるめて、呼吸を整えながら歩く。 『学校出たとこだから迎えに行く。 近くに公園あんだろ? そこで待ってて』 公園……あった。 ベンチとすべり台、ブランコだけの小さい公園。 絢斗に「わかった」と返事をしてその公園のブランコに乗る。 懐かしい……ブランコ乗ったのなんて久しぶり。