「はぁっ……」 あ、あれ? ため息つかれちゃった……。 戸惑うあたしに結奈ちゃんは早口でまくし立てるように一気に話し出す。 「どこの誰に気ぃ使ってんの! あたしだって千秋と約束してるんだから帰るわよ」 で、でも結奈ちゃんデートは夜って……。 「さっき千秋からLINEきてたの。 だから、早く会いに行こう?」 結奈ちゃん……。やっぱり、優しい。 「ありがとうっ! 結奈ちゃんも楽しんでね!」 お金をおいてカフェを飛び出して、絢斗を電話をかける。