「バレねぇよ。一瞬だから」 絢斗がそう言ったのと同時に、唇に温かい感触がして……。 かと思えばすぐに離れて、ポカンとする。 い、今のキス……だよね? ほんとに一瞬だった……。 「な? バレねぇだろ? 気をつけて帰れよ。んじゃ、明日な」 ポカンとするあたしなんてお構いなしに、ポンポンと頭をなでて教室から出ていく。 うぅ~……絢斗があーゆうことするから心臓もたないんじゃん!