そんな中、最初に口を開いたのは颯也くんだった。 「そろそろご飯の時間だね? 部屋もどる?」 「あっ、うん……戻ろうかな」 反射的に返事をしてしまったけど、もうちょっと一緒にいたいって気持ちがある。 でも、そんなワガママいえないもんね。 「じゃあ、また連絡するね」 最後にすっごい爽やかな王子様スマイルを残してエレベーターのほうへ向かっていった。 「最後にあの笑顔は反則だよ……っ」