相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 ちょんちょん。
 悩んでいる矢子の足元で何か当たったようだったが、矢子はそれを気にしているヒマがない。
 ちょんちょん。
 矢子はブリキ姫がこんな時にイタズラしているのかとキッと睨むが、ブリキ姫は少し離れたところで手足をバタバタさせている。
 ちょんちょん。
 善明がいる方向とは真逆の方向にその感触があり、矢子はおそるおそる見てみるとそこにはポーの姿が。
「もう〜、ポーだったの〜」
 ポーは矢子の方を見上げて、またもや矢子の服を引っ張っていた。
「はいはい、ジャマするのはやめて」
「あの〜〜〜、話シいいカ〜〜〜」
「!!」
 矢子はポーが喋れることを始めて知り、先ほどのブリキのおもちゃの突進より驚いていた。
「聞いテクれるだカ〜〜〜?」
「え、あ、うん。何話って?」
「アン二人〜〜〜、助けてクれ〜〜〜」
「ショウとロンの事?」
「ンダ〜〜〜、あの子ラ〜〜〜、まだコどもだ〜〜〜」