相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 何か勘違いしているブリキ姫はショウ・ロン・ポーに興味津々そうな目をしており、身体はウズウズしている。
 もしかしたら・・・。
 善明はブリキ姫の僅かな変化を見逃さず、あるアイデアが頭に浮かんだ。
「ブリキ姫は芸術が好きなんですか?」
「機械はね」
「良かったら触ります?」
「本当!?」
「その代わりこの霧を消していただければ」
「それは・・・」
 ブリキ姫の興味はすでにショウ・ロン・ポーにしかなく、それに気づいたブリキのおもちゃはブリキ姫にあることを耳打ち。
 なるほどね。
 それを聞いたブリキ姫はまるで勝ち誇ったような顔をしている。
「善明とか言ったっけ?あなたの意見却下!!!」
「却下?」
「あなたたちをここから追い出して、ついでにあれを私の物にする。私って頭がいいんでしょう〜」
 ブリキのおもちゃの意見を自分のものにしたブリキ姫。だが何故かブリキのおもちゃは嬉しそうに手をパチパチと叩いていた。