相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 それから大きな変化がないまま、それぞれ時間を潰していると、ショウは猛ダッシュで戻って来た。
「やっと来た、それじゃあ・・・あれ?善明?」
 ZZZZZ。
 途中で疲れたのか、善明はポーの横で熟睡を始め、ポーは見守っているような座っていた。
 仕方ないな。
 矢子は善明の身体を揺らして善明を起こし、善明が目を覚ますと背筋を伸ばした。
「さあ行こう」
「廃棄場を見つけたんだ?」
 ショウを先頭にこの霧の中二人と二体は目的の廃棄場まで突っ走り、ほんの5分ほどで到着。
 廃棄場は、主に使用済みの機械などが積み木のように積まれており、何となく崩れそう。
「ここなら霧発生装置が隠せそうだ。矢子、足元気をつけてよ」
「・・・・・」
「矢子?」
「何か奥の方から人の声が聞こえない?」
「人の声が?」
 耳をすますと何やら話し声が聞こえ、その相手に見つからないよう、機械に身を潜めながら移動を始めた。