相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「善明。私もマーベラーさんのために最後までやることにする」
「・・・うん」
「よかったら・・・」
「だから最初から手伝うって言っただろう?」
「そうだったね!」
 二人の意思はもう変わることがないよう手をギュッと握りしめ、光の帯に導かれりまま宿を後にした。


 先ほどより街の霧は薄くなってきたのか、少しばかり視界がクリアに。
 そのため、昨日はあんなにデカイと感じていた時計台も、小さくなったように見えた。
 到着〜。
 心の中で呟いた矢子は旧約魔法を消し、何故か昨日よりも気持ちが弾んでいるのか、心臓の鼓動が止まらない。
「さあ中に入ってちゃっちゃと調べちゃおう!!」
「はいはい。あ、ちょっと待った」
「何?」
「撮影もしないといけないからそこに立ってくれない?」
 観光気分な二人は、矢子をモデルに時計台をバックに撮影を開始。なかなか良い写真が撮れないのか、一向に終わらない。