相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「可愛く撮れた?」
「もちろん。これでも撮影は結構好きだが・・・、違う違う。本当の目的はこっちだよこっち」
 カメラを操作し、先ほどに撮った中からある一枚を矢子に見せる。
「可愛く撮れているね」
「ハァーーー自分でそれ言う?それよりこれ見て」
 あっ、これって。
 被写体の矢子とは別のところを指差し、矢子はそこに誰かが写っていることに気づいた。
「マーベラーさんは住人を逃がしたって言っていたから、ここの住人ではないね」
「もしかして、私を眠らした人かも」
「う〜ん、ほとんど隠れているからそれはわからないけど、何かしらオレたちに用があるんじゃないかな」
「旧約魔法で捕まえようか?」
「それは無理かな。最後の方は全く写っていないから、多分逃げたと思うよ」
「ねえ、もしかしてこの図書館に霧発生装置を隠しているのかも」
「あるかもしれないね。ここそんなに広くないし、あるならすぐに見つかるよ」