相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「さっきから思っていたけど、善明ってまあまあ頭が回るね。お父さんは探偵とか？」
「いや普通さ普通。それより矢子こそ魔女とかではないの？」
「それは教えられませんな。知りたければ最後まで手伝ってもらわないと」
　やれやれ。
　元気を取り戻したことに善明はホッと一安心。
　矢子も矢子で何とも言えない安堵感はあったが、照れていたせいか気づかなかった。
「話はこれくらいにして、まずは図書館に行くよ」
　矢子はペンライトを片手に何の迷いもなく、次の場所に向かうことに。
　矢子反対。そっちじゃない。
　善明は矢子といて本当にいいのだろうかと、心の中で迷ってしまった。


　二人はすぐ近くの図書館に何事もなく無事に到着。
　図書館はガーターン美術館よりは小さいが、作りがレンガ造りでガラスはステンドグラス。
　しかも、何故かパジャマヒーローに関する石碑があったが、矢子と善明は見逃したのであった。