相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「これはあくまでオレの推測だけど、時間はかなり要するか下手したら出来ない可能性もあるかもね」
「それじゃあ私たちがしたことって・・・」
「どうする?まあ依頼は完了したけれど」
「どうするって言われても・・・」
 矢子はマーベラーは矢子の非力さに愛想を尽かしたのだと思い込んでいるせいか、どうしたらいいかわからない顔に。
 あ、しまった!!
 善明は突然大声をあげ、同時にカメラを操作してハァーとため息を吐いた。
「どうしよう、今日取材したやつ消えちゃった〜。確か部長に早く提出しろって言われていたんだよな〜。今からでも撮らないといけないな〜」
 善明のわざとらしい言葉に矢子は顔をあげるのだが、まだ決意を決めかけている。
「確か相沢矢子さんの取材をしなければいけないんだっけ?オレはヒマだからいいけどな〜」
「善明早く行くよ。私らで装置を止めないと」
「そうこなくっちゃ!!」