相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 と、矢子は突然眠気に襲われ、その場へ倒れこんだ。それを確認した相手は、一目散にその場から逃げ、矢子はその場に眠り込んだ。


 それから幾分が経過したのだろうか。矢子はゆっくりと目を覚まし、身体を起こし、ボーとした頭で周囲を見渡す。
「・・・、わたし、寝てたんだ。あ、絵は!?」
 目をキョロキョロ動かし、目の前に裏返しに倒れた額縁があることに気づく。それを引き起こすとあの絵が。
 おーい矢子!!どこにいるの?
 下の二階から聞き覚えのある声、そう善明が下から叫んでいた。それを聞いた矢子は返事を返し、絵を持って下の二階へ。
「やっぱりそこにいたんだ」
「あ、うん。どうして二階に?」
「どうしてって、約束の一時間をとっくに過ぎているの気づかなかった?」
「え?一時間も」
 スマートフォンの時計を確認すると、時間はあれから結構経っており、それを見て、思わず驚愕。
 ガッハハハ。