相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 何でそんな情報が必要なんだ?
 だが、矢子がそのような疑問に答えられるわけもなく、その入力が終わるまでじーっと待った。
「はいエントリー完了」
「なら取材はOKってことね」
「うん。じゃあ私、友だち待たしているから詳細は後で送るね」
 そう言うと矢子はくるっと回って教室に戻り、善明は後悔しながら見送ることしか出来なかった。



       〜終わり〜