相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「他の方がいいですか?」
「いいよそれで。話を戻すけどシュタインって他に仲間とかいる?」
「それなら町長の屋根裏部屋に隠れていた人がそうですよ」
「え!?アレってブリキのおもちゃなんじゃあ」
「いいえ。あの子は私にベッタリでしたよ?離れたのは宿くらいで」
「・・・そうか。ありがとう、また何かあったら」
「あ!」
「どうしたの?」
「も、も、もし良かったら連絡先の交換を・・・」
「うんいいよ」
 スマートフォンを出し、連絡先を交換した二人。
 それじゃあね。
 善明は手を振ってその場を去り、ブリキ姫は一人中庭の真ん中でニヤニヤしている?
「姫ちゃ〜ん」
 後ろからブリキ姫に嬉しそうに声をかけてきたブリキのおもちゃ。
「な、何よ!!ビックリしたでしょう!!!!」
「ゴメンね〜。ねえねえ姫ちゃん、何してたの?」
「べ、別にいいでしょう!!!それよりパジャマヒーローをどう倒すか考えるわよ」