相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 矢子は再び旧約魔法を決行。
 ライメイノ書
 第四章一節:集まり反発し合う電荷よ、第四章十七節:他者へと飛来し、包み込みたまえ。
 矢子の右手から魔法陣が現れ、少しするとその魔法陣から雷が作られていく。
 ピカ・・・バリーーーーーン!!
 凄まじい光と音が辺りを周りを空気を一変させ、まるで生き物のようなその旧約魔法をシュタインに放つ。
 けれど、矢子の発した旧約魔法はシュタインが立っていた場所とは違うところに当たった。
 ・・・・・。
 シュタインはしばらく呆然としていたが、すぐに我に返り、血管が切れそうなほど赤い顔をして矢子を睨んで激怒を始めた。
「あれほど言っただろうが!!!!!」
 先ほどの雷にも負けないような迫力で矢子を怒鳴りつけたシュタイン。
「大丈夫ですかシュタインさん?」
 善明はシュタインを宥めるように近づいて行く。
「見ただろう?アイツがいきなり攻撃したところを!!」