相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「う〜〜ん」
「どうしたの?オレに出来ることがあるなら手伝うよ?」
「わかんない!!」
「わかんない?」
「私、道具とか基本使わないから、さっきの道具も使い方わかんないし〜」
「それならさっき渡した紙に書いているはずだよ」
 矢子は先ほど善明から貰った説明の書かれた紙を開くと、そこにはマーベラーが最初に渡した魔法の杖の絵と説明書きが書いてある。
 しかし、ステファンから貰った魔法の杖については何も記述されておらず、この紙との関係性はなさそうだ。
「やっぱりね」
「ま、まあ、私の旧約魔法と善明の頭で何とかなるよ」
「・・・・・」
「ほら何か考えて!」
「ステファンさんに交換してもら・・・」
 ドガーーーーーーン!!
 どこからか大きな音が聞こえ、矢子と善明は身体がビクッと震え、その音のする方を向けた。
「これってシュタインの仕業?」
「多分な。どうやらオレたちが遅いから仕掛けてきたんだろう」