相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「ソワールさんが望遠鏡のことを言ったから、シュタインに旧約魔法のことがバレている可能性が」
「そうか対策を立てられているかもね」
「それにこの霧発生装置を運ばないとソワールさんが危ない」
「で、どうやって運ぶの?もうアイデアあるんでしょう?どうするの?」
 覗きこむように善明の顔を見る矢子。 しかし、善明は何も浮かばないのか、表情は苦々しい顔。
 どうしよう・・・。
 外からの風の音が二人のやる気を奪い去るように吹いていて、しばらく二人はその場から動けずにいた。
「仕方ないマーベラーさんとこに行ってみるか」
「大丈夫なの?」
「どうだろうね。あの宿にいないのがわかったら・・・」
「ゴメンね私のせいで」
「オレはオレの意思で来たわけだし。まああの機械をコントロールして持っていけたら何とかなるかもね」
「あの機械をどうにかすればいいの?」
「矢子機械得意なの?」
「任しといて!!」