相沢矢子の『旧約魔法』レポート

 ソワールはあれこれと頭の中で考えを巡らせるが結論がなかなか出ず、それが表情に現れたのか険しい顔に。
 コホン。
 善明の咳払いで我に返ったソワールは、自分が変な顔になっていたのだと気づき、慌てて身だしなみを整えてごまかした。
 また、先ほどから抱いていた警戒感が和らいだのか、距離が少しだけ近くなっていたが無意識のためわかっていない。
「この霧発生装置を運んだブリキ姫とブリキのおもちゃはパジャマヒーローなる人物を倒すためだと言っていました」
「パジャマヒーロー?」
「聞いたことは?」
「・・・さあ?」
 三人は知らなかった。パジャマヒーローはこの街でも有名であったことに。
「そのパジャマヒーローをエサにここに運ばされたんですよ。もう一人の人物にね」
「・・・・・」
 すると、先ほどから後ろで聞いていた矢子が手を挙げて中に入った。
「ねえ善明、一つ聞いていい?」
「あ、うん」