ソワールの足音はすぐに消え、二人に沈黙の時間が出来てしまった。
「どういうこと?」
「図書館であった時から、行動が怪しかったもんな」
「図書館?」
 善明は図書館の出来事を事細かに伝え、それから導き出される善明の答えを矢子に教えた。
「そうなんだーーー」
「さてと、そろそろ終わらせようか?」
 二人はソワールの後を追うため、屋上に駆け上がった。