相沢矢子の『旧約魔法』レポート

「はい。他には望遠鏡らしきものが。・・・・・それより何故ここに?」
「実はね、霧発生装置を見つけようと残ってて」
「え?・・・そうでしたか。で、でも、私がそれを止める装置を作りますんで」
「まだないんでしょう?それに作れる可能性も・・・」
「・・・・・」
 力なく小さな頷きを見せたソワール。
 それを見た善明は、やはりと全てを見透かしたような目でソワールを見ていた。
「ソワールさん。ちょっと聞きたいことがあるんですが、これわかります?」
 時計台の五階で撮った写真をソワールに見せると、ソワールは何も言わずに沈黙。
「・・・わかりました。それよりソワールさんは何故ここに?」
「シュタインさんが霧除去装置の文献があるかもしれないと言っていたもので」
「それでありましたか?」
「多分これだと」
 と、ソワールが持っていた本は4冊あり、善明にはどれか本物なのか検討もつかない。