五階に着くとそこには三階と異なるところがあった。
 一つは上に上る階段がないこと。もう一つは最初来たときにはなかった変わった機械。
 それは銀行のATMみたいな形をしており、何かをコントロールするようなタイプの機械。
 ブーーーン。
 機械は勝手に作動したため、善明は思わず身体がビクッと反応。
 しかし、機械はそれ以降何かが起きるような様子はなく、少し様子を見た後、その機械に近づいた。
 うん?何だこれ!!
 善明が見たそれは英語などの一般的な文字ではなく、初めて見るような文字ばかり。
 また、その文字は綺麗に並んではおらず、散りばめられたような配置のスイッチで何の法則性も見出せない。
 カシャ、カシャ、カシャ。
 善明はとりあえずカメラでこの機械を何枚が撮るが、それ以上どのようにしていいかわからず、しばらくその場に立ち尽くす。
「矢子に相談してみるか」