「それは悪うございましたね」
『そんなにカリカリするなって』
「矢子ちゃんは繊細に出来ているんだよ?それなのに善明さ〜〜」
『繊細?』
「はいそれ〜〜、善明は今から言う安全四か条でも復唱してなさい」
『安全四か条?』
「『一、自らの立ち位置を知りなさい。ニ、下手な行動はやめなさい。三、口は災いの元、気をつけなさい。四、一から三を守りなさい。』はい復唱!!」
『はぁ?それ何?』
「言ってなかったっけ?この部屋の壁に貼ってあったやつ。はい復唱!!!!!」
『・・・・・』
「善明?」
『矢子、床に修理後のやつがあるって言ったよね?その紙通りに喋らずじっと立ってくれる?』
「何で?」
『いいから早く』
 ブツクサと文句を言いながら、矢子は善明の言われたとおり終了後の床に立つ。
 床は僅かに下に沈むが、沈むだけで特段変わったことは起きない。
 10秒・20秒・・・。