ガラッ


学校の教室のドアを勢い良く、開けたものの、あたしは暗かった。

そんなあたしには、誰も声をかけない。

むしろ、学校に来るな。という感じだった。


誰かが小声で喋る。
「なんか知らないけど岸本河崎さんの事で落ち込み過ぎてない?」
「あー、言えてる」

いくら小声でも、しっかりと聞き取れる。

チラッとあたしは声の元を睨んだ。理央が、岸本にもなっていた事にも思いを込めて睨んだ。

パチッ

あたしはケータイを開き、夏と撮った写真を見て気をまぎらわしていた。

学校の居心地が悪い。

早退したい気分

でも一つだけ自覚してる事がある。

それは







あたしは弱い。