私は自分のこれからの人生について考えた
永瀬くんにも少しだけ私達夫婦のことを話してみた

『それは夫婦ってゆーか 家族として成り立ってるんですか?』
『どうだろっ...それで普通に過ごしてきちゃってたから あんま考えた事ないや』

でも幸せかと聞かれたら 首を横にふる自分がいる。永瀬くんとどうなりたいとか...
そこまでは まだ考える余裕すらない
私の人生史上一番現実離れしてる事がおきた夜だもん 今はただその余韻に浸りたい
夜明けまで永瀬くんの腕の中で眠った。


♦️


『お母さーん いつもお世話になっちゃってごめんね!ありがとうっ』
『あんたも母親なんだから、夜遊びは程々にしときなさいっ あははっ 』

実家の母親には感謝で頭が上がりません
旦那がわたし達に構ってやれないから 気を使ってちょくちょく孫を連れ出してくれる
この人の娘で良かったって心から思う。
よき相談相手でもあり 人生の先輩 私の見本みたいなお母さん。
今日は土曜日だから、お母さんも一緒に地元の動物園へ行って 帰りにショッピングする予定 正直昨日あまり寝てないから眠たいけど家族サービス頑張るぞぉ!


” 河野さん、昨日は楽しかったです また誘ってもいいですか? ”

メッセージに気づいたのは受信してから
3時間も経っていた

” もちろん!また飲みいこーっ ”

昨夜の永瀬くんとのことが夢みたい
思い出してはにやけてしまう やだやだ
傍からみたら気持ち悪い人じゃん!
月曜日から普通に仕事できるのかな...
指に触れてたことも 暴露しちゃって私って本当恥ずかしい 平常心を保とう。
永瀬くん、休日はなにしてるんだろう?
何だかすごく気になる 誰かと会ったりするのかな 女の子だったら 嫌だな...