ドッキドキ⁉︎のラブレッスン

え!あれが橘くんか…
って、

「あーー!!!」

っと、思わず叫んでしまった!
橘くんって、朝にぶつかってしまった人!
あの人は橘くんって名前だったのか。

「どうしたの、叫んじゃって。
なに、かっこいいって??」
「いや、そうじゃなくて」
有沙が興味しんしんに聞いてくるものだから言うにも言いずらい。

「なになに、隠し事〜?」
有沙が疑ってきたので
「あのね、…」
と話そうとした瞬間

「あ、さっきの!」
声の主を見ると

「た、橘くん!!」
有沙が顔を真っ赤にしている。

「さっきは本当にゴメンね。
同じクラスだったんだね、よろしく!
名前は?」
有沙がどういう関係?と言わんばかりに目を輝かせてこちらを見てくる。

「あ、わたしは斎藤 美心!」
と、とりあえず自己紹介。
有沙だけならまだしも、まわりの女の子たちの目が怖い。

「美心ちゃんか!よろしくね!」
と握手を求められた