‡私立王城学園‡

リクは鞄に入ってる一般用の携帯を投げて寄越した。



ジャンプしてキャッチする。



急いでダイヤルし、親父にかける。



キ「どうした、授業中だろ?」


ラ「てめぇが雇ったんだろうが!なんとかしやがれ!」



叫んでそういい、母さんに携帯を投げる。


母さんはちゃんとキャッチしてくれた。



キ「ラキ?どういうことだい?」


携帯から親父の声が漏れる。




蘭「キナさん?」



母さんの声色が変わった。



一先ず安心して周りを見渡すと壁際に避難してる生徒と中尾っちが目に入った。



教室は木の残骸で溢れてる。



また……。



またこれの報告書を処理するのか…。


どうせ親父は母さんと惚気てるだろうし、仕事はしないだろう。



そう思うと無性に目の前の生徒に腹がたった。



ラ「てめぇらのせいで、仕事が増えちまったじゃねぇか!」


涙目で訴える。



ラ「一昨日も仕事押し付けられて、それでも頑張って片付けたのに!この予算、どうしてくれんだ!」