‡私立王城学園‡

中「今日は新しく入って来た副担任を紹介する!」


蘭「姫野蘭です。英語の補佐として来ました。どうぞよろしくお願いします」



母さんが礼をする。



途端にざわめくクラス。




「なにあの眼鏡〜」

「女〜!?」

「姫野ってオタクと一緒じゃない?」

「可愛くねぇ」

「綺麗じゃないものは目に入れたくないね」




あ………。



最後の二つはやばいよー。



母さん、礼したまんまフルフルしてるもん。



中尾っちが怒鳴り声をあげようとしたとき、母さんの手が中尾っちの前にすっと伸びた。



蘭「ちょっと黙ってて下さい」



母さんの殺気に当てられてビクッとする中尾っち。



クラスの奴は何人かで寄り集まって話しているので気付かない。



俺とリクと流は殺気に気付いているから身をちぢこめている。



流、懸命だぞ。



母さんが顔を上げた。


脚を振り上げ教卓にダンッと振り落とす。



教卓は綺麗に真っ二つになった。