まだ痛む腕をあげ
そっと頬を伝う涙を拭う

「………」

どうしていいのかわからない…
何をしていいのかわからずに
私はユキの頭を撫でた…

『ふえぇぇん。゚(゚´ω`゚)゚。』

ユキは声をあげて泣き出してしまった
すると、タタタタッと足音がして
扉が開いた

『ユキ!?どうした?』

慌てた様子でテンがエプロン姿できた
仲がいいんだな……
少し…
羨ましかった……

『おにいちゃぁぁんおはなさんに悪いことしちゃったぁ。゚(゚´ω`゚)゚。』

とてとて、と泣きながらテンにユキがしがみつく
ユキが手に握り締めた花を見て
何があったのかと言わんばかりの視線をこちらに向ける
私はあったことを話した………私が泣かせてしまったかもしれないことも