さっきの子は………

「っ…」

起き上がろうとして
鈍い痛みが私を襲う

そして、
私は思い出した

「………夢じゃなかったんだな…」

自然と涙が流れた…
もう、あの場所は……
そう考えるだけでとても、悲しくなった
声だけは出すまいと
唇を噛み締めた……

パタパタパタ
『!お姉ちゃんだめ!いたくなっちゃうよ!:(´◦ω◦`):』

足音と共に小さい女の子が慌てたように走ってきた

……さっきの…

「君は誰……?」

唇が少しきれたようで血の味がする

『わたしはねっ、ユキだよ!(´ω`*)あっ、お姉ちゃんお口けがしてるっまってて!』

まるで小鳥のように愛らしいその子は……ユキはパタパタと慌ただしく別の部屋へと走っていった