サヨナラなんて言わせない

そんな日々を繰り返していきながら、一年近くが経とうとしていた。


このままではいけないとわかってる。


あと少し、あと少しで目標を達成できる。

資格を取って独立への一歩を踏み出したら、彼女にプロポーズするんだ。

彼女とずっと一緒にいられるようになれば、もうあんな不安に苦しめられることもない。


だから、あと少しだけ・・・・







俺が一人勝手に人生設計をしている一方で、
彼女の心はもうほとんど壊れかかっていた。

あれだけ愛して止まなかった太陽のような笑顔が陰っていたことも。



俺はそんなことにも気付かずに、崩壊への道を着実に歩んでいった。