サヨナラなんて言わせない

君が俺のことを考えて瞳を輝かせてくれるだけで、俺の心の奥底に眠る不安が驚くほど凪いていく。


「涼子、俺夢があるんだ」

「何?」

「いつか俺が設計した家のインテリアを涼子にデザインしてもらうこと。そうやって二人で理想の家を造り上げるんだ。これって究極の『和』だと思わないか?」

思いもしなかったことを言われたからだろうか。
涼子はポカンと呆気にとられていたが、すぐに言われた言葉の意味を理解すると頬を染めて照れくさそうに笑った。

「ぷぷっ、相変わらずキザ~!・・・でも凄く素敵!夢がある!」

「夢なんかで終わらせないよ。近い将来絶対その夢を叶えてみせるから。だから待ってて」

「うん・・・!」

再び俺の胸に飛び込んできた小さな体をきつく抱きしめる。



そう。これは夢物語なんかじゃない。

俺は絶対に実現させてみせる。